スケッチを楽しむ

 写真とは一味違うスケッチの楽しみ方がある。比較的贅沢な趣味かもしれない。絵心がないとスケッチが描けないということはない。どんな初心者でもスケッチの世界へ入って行ける。いつもやっている30分以内で描けるスケッチの楽しみ方をすすめたい。用具だって、何処でも手に入る普通のものでよい。と言うことで、小生流のスケッチの楽しみ方について、準備する用具と描くときのコツを纏めてみた。


小生がいつも使っている用具一式

−用具−

 先ず、いつも使用している用具について、水彩スケッチに限定して説明をしたい。

(1)絵具・・・・固形の透明水彩絵具は扱いやすいのでよい。
(2)水彩用筆・・・・比較的小さい平型と更に細い丸型の2種類でまに合う。
(3)スケッチブック・・・・水彩用のスケッチブックで、大きさは好みで選ぶ。
(4)鉛筆・・・・HBか、それより柔らかなものでよい。
(5)フエルトペン・・・・水性、油性があるが、細く描くことができる水性のものを好んで使っている。
(6)パレット・・・・絵具についているものでまに合うが、そのようなものがなければ、食事のときに使用するお皿(平底の角張ったもの)でまに合う。
(7)水入れ・・・・水漏れのない小さな空き瓶でよい。


−描くときのコツ−

 我流で始めた水彩スケッチであり、好き勝手に描いているが、基本を習ったことはないので他の方々に紹介するほどの知識も技術もない。そんな中で、経験で得た描くときのコツを纏めてみた。

(1)構図とモチーフ・・・・描くときの対象物とその構図には結構気を使うが、でも、あまり神経質になる必要はない。風景画であれば、ある程度遠近感が得られる構図を考える。
(2)遠近感の出し方・・・・遠方は淡く、近場の部分は少し濃く描くようにする。
(3)デッサン・・・・絵を描くときの基本中の基本であり、目標物の形が歪んでいたらどうしようもない。しっかりした観察で忠実に描くことを守ってほしい。
(4)水彩は重ね塗りが不向き・・・・描き始めて、間違った色を選んで描いたら、それはそれまでである。油絵のような重ね塗りをして正しい色を出すのは難しい。先ずは、色を混ぜ合わせて描く色をつくっておく。
(5)ハイライトの描き方・・・・太陽光線が照射されている部分や白く明るい部分は、色を塗らないようにしておいて、最後に淡い色で補正する程度に描くこと。

−まとめ−

 さあ、先ずは、何でも良いから描いてみよう。描いた絵は美しいとか、ステキとか、先ずはその程度で楽しむのがよい。だが、だんだんとのめり込んで行くが、他人の絵でもジーと見つめていると描いた人の心が滲んで出てくる。そんな楽しみ方も分かってくる。描く時間は長くて30分くらいで描きあがるようにしたい。また、小生の下手糞な絵を見ればわかるように上手下手なんて全く関係がなく、楽しんでやれるだけでも素晴らしいと言いたい。

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